年末調整の紙を書いた。

すごーく、めんどくさかった。

30分以上かかった。


1. 家族4人分、30分以上

扶養控除の紙。保険料控除の紙。

家族4人分の名前を書いて、生年月日を書いて、保険の証明書を見ながら金額を写す。iDeCoの分もある。

毎年のことなのに、毎年めんどくさい。

で、思った。

これ、いったい何円の節約になっているんだ。


2. 「控除」は、税金のかかる給料を減らすこと

まず、控除。

控除は、税金を直接減らすものじゃない。税金がかかる給料を、少なく見てもらうものだ。

たとえば、扶養控除38万円。これは、「給料のうち38万円には、税金をかけません」という意味。

減る税金は、その38万円に、自分の税率をかけた分になる。

減る税金 = 控除の額 × 自分の税率

所得税の税率が10%なら、38万円の10%で3.8万円。20%なら7.6万円。

これに、住民税(だいたい10%)の分も減る。


3. 何円の節約か、計算した

税率が10%の人と、20%の人で計算してみた。年収でいうと、だいたい400万円から900万円くらいの会社員だ。

紙に書くもの減る税金(税率10%の人)減る税金(税率20%の人)
扶養している家族(16〜18歳、23歳以上)1人年 約7.1万円年 約10.9万円
扶養している家族(19〜22歳)1人年 約10.8万円年 約17.1万円
生命保険料(上限まで払っている場合)年 約1.9万円年 約3.1万円

※所得税と住民税の合計。扶養控除は所得税38万円・住民税33万円(19〜22歳は63万円・45万円)、生命保険料控除は所得税12万円・住民税7万円が上限として計算。

一番大きいのは、扶養控除だ。家族1人で、年に7万〜17万円。

生命保険料は、上限まで払っても2万〜3万円くらい。保険料をたくさん払っても、上限があるので、それ以上は増えない。

iDeCoの掛金は、全額が控除になる。こっちは、払った分だけ効く。

→ iDeCoの上限が12月から上がる。さっそく増額しようとしたら「12月からです」と言われた話

ちなみに、16歳未満の子どもには、扶養控除はない。その代わりが、児童手当だ。


4. 時給にすると、数十万円

計算してみる。

仮に、税率20%の人が、19〜22歳の家族1人を扶養していて、生命保険料も上限まで払っているとする。

減る税金は、17.1万円+3.1万円で、年 約20万円。

紙を書くのに、30分。

時給にすると、約40万円。

俺の仕事で、こんな時給はない。


5. めんどくさいのは、変わらない

時給40万円と分かっても、めんどくさいのは、めんどくさい。

ただ、出し忘れると、この分がまるごと消える。

ケチとしては、それは許せない。

→ けちは経済の知恵の略らしい。コメントで教えてもらって、少し誇りに思えてきた話。

来年も、ぶつぶつ言いながら書く。たぶん、30分以上かけて。


まとめ

  • 年末調整の紙を書いた。家族4人分、iDeCoもあって、30分以上かかった
  • 控除は、税金がかかる給料を少なく見てもらうもの。減る税金は「控除の額×自分の税率」
  • 扶養している家族1人で、年に7万〜17万円くらい税金が減る
  • 生命保険料は、上限まで払っても2万〜3万円くらい
  • iDeCoの掛金は全額が控除になる
  • 仮の例で計算すると、30分で年約20万円。時給にすると約40万円
  • めんどくさい。でも、出し忘れたら消える。ケチとしては書くしかない

人生で一番時給が高い30分は、たぶん年末調整の紙を書いている30分だ。


※税率や控除額は2026年分の制度で、所得や家族の状況によって変わります。


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