前に、誰にも期待していないかもしれない、という話を書いた。
妻にも、子供にも、職場の誰にも、期待していないかもしれないと気づいた話だ。
それでも、一つだけ、はっきり期待しているものがある。
S&P500だ。
1. 自分の将来にも、特に期待していない
老後やサイドFIRE後の生活について、何を期待しているか、考えてみた。
ゆったりと暮らせれば、それでいい。
それ以上の期待は、特にない。
人生にも、自分自身にも、大きな期待はしていないらしい。
2. でも、市場には期待している
一方で、S&P500やSOXLには、引き続き期待している。
長期で右肩上がりに育つと信じている。半導体の需要は伸び続けると思っている。
人には期待しないのに、市場には期待する。
この差が、自分でも不思議だった。
3. 人は裏切るが、市場は約束を守る
考えてみると、理由がわかってきた。
人は、期待した通りに動いてくれるとは限らない。気分も、性格も、状況も、人それぞれ違う。期待しても、その通りになるとは限らない。
市場は違う。
長期的な傾向というルールがある。過去のデータがある。期待というより、確率の高さを信じている、という方が近いかもしれない。
人に対しては期待という不確かなものを向けず、市場に対しては、データに基づいた信頼を向けている。
4. 龍馬が亀山社中を作った理由と、同じかもしれない
前に、坂本龍馬の話を書いた。
身分という不確かな縦の構造ではなく、資本主義という、誰にでも開かれたルールに賭けた、という話だった。
人への期待も、似たところがある気がしている。
人は、それぞれ違うルールで動いている。期待しても、思った通りにはならない。
市場は、誰にでも同じルールで動いている。期待した通りに、長期的には動いてくれる可能性が高い。
人より、ルールを信じている。たぶん、そういうことだと思う。
5. 期待しないことと、期待することの、両方を持っている
誰にも期待しない自分と、市場には期待する自分。
両方が、同じ自分の中にある。
矛盾しているようで、実は一貫しているのかもしれない。
不確かなものには期待せず、確からしいものには期待する。ただ、それだけのことだ。
6. 結局、これは長期投資と同じ考え方だ
ここまで考えて、ようやく言葉になった。
人の感情や考えに、一喜一憂しても、それは自分にコントロールできるものじゃない。気分も、態度も、その日その日で揺れる。それに反応して、こちらの気持ちまで揺らされるのは、損だと思っている。
これは、投資における短期の値動きと、同じ構造だ。
短期で見れば、市場は上がったり下がったりする。一日の値動きに一喜一憂しても、コントロールできるものじゃない。長期で見れば、その揺れは均されて、傾向だけが残る。
人の感受性も、たぶん同じだ。今日の機嫌、今日の言い方、今日の態度。そういう短期の揺れに乗らない。
人の感情や考え方は、年齢やその時のタイミングによっても変わっていく。今日と一年後で、同じ人でも違う反応をすることがある。
それでも、長期で見れば、大まかな方向性は同じところに収まっていく。短期はばらつくが、長期は均される。
これは、市場が短期では上下しながらも、長期では大きな傾向に収まっていくことと、まったく同じ構造だと思う。
長期的に見て、その人がどういう人かだけを、静かに見ている。
期待しないというのは、感情の短期トレードをしない、ということだったのかもしれない。
まとめ
- 誰にも期待していないかもしれないと最近気づいた
- 自分の老後やサイドFIRE後の生活にも、特に大きな期待はない
- でもS&P500やSOXLには、引き続き期待している
- 人は期待通りに動くとは限らないが、市場には長期的な傾向というルールがある
- 龍馬が資本主義という誰にでも開かれたルールに賭けたことと、同じ構造かもしれない
- 結局、これは長期投資と同じ考え方だった。人の感情の短期的な揺れに乗らないということ
- 不確かなものには期待せず、確からしいものには期待する。それだけのことだ
人には期待しない。でも市場には、引き続き期待している。人の感情に一喜一憂しないのは、たぶん長期投資の握力と同じものだ。
※投資にはリスクが伴います。将来の運用成果を保証するものではありません。投資は自己責任でお願いします。
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