10月6日、S&P500が最高値を更新した。
いつもなら、アプリを開くのが少し楽しみになるタイミングだ。
開いた。
増えていない。
1. 犯人探しを始めた
メインで使っている楽天証券の口座で見ると、グラフのピークは6月と8月の約5,560万。今は約5,270万。
約290万、減っている。
最高値のニュースの日に、だ。
そこから、犯人探しが始まった。
円高か。
ドル円を確認した。5月下旬は158〜159円台。この1週間は157〜158円台。ほとんど変わっていない。影響は、せいぜい1%前後。違った。
債券か。
米国の長期債ETFを持っている。EDVとTLT。見てみると、EDVが約-38万(-22%)、TLTが約-21万(-12%)。
なかなかの数字だ。調べると、米国の10年債利回りが10月7日に一時5.36%台まで上がっていた。2002年以来、約24年ぶりの高さらしい。金利が上がれば債券の値段は下がる。長い債券ほど、よく下がる。教科書どおりだ。
でも、合わせても約281万。この口座の5%くらい。犯人にしては、小さい。
SOXLか。
半導体の指数を見ると、8月末から約9%上がっていた。むしろ、上がっている。これも違った。
→ SOXL、元本80万円がどうなったか。ここまでの時系列まとめ
犯人が、見つからない。
2. 半分は、表示されていないだけだった
そこで気づいた。
iDeCoが、アプリ上でメンテナンス中になっていた。表示されていない。
減って見えた約290万のうち、約150万は、iDeCoが映っていないだけだった。
犯人探しの半分は、ただの勘違いだった。
3. 残りの答えは、自分の持ち物にあった
では、残りの約120万は何か。
米国株式の、小さな下げだ。
ここで、もう一つ気づいた。
俺の米国株式の欄に並んでいるのは、ほとんどが高配当ETFだ。S&P500そのものじゃない。
→ コロナ暴落の隙に800万つぎ込んだら、年60万の配当が入るようになった話
高配当ETFは、値上がりより配当を取りにいく商品だ。構成銘柄も違う。S&P500を押し上げているハイテク銘柄は、そんなに入っていない。
つまり、S&P500が最高値でも、俺の米国株が同じように動くわけがない。
4. 口座の中身を、改めて並べてみた
犯人探しのおかげで、自分が何を持っているか、改めて確認することになった。
- 米国株式:ほとんどが高配当ETF。指数とは別の動き方をする
- 債券:EDVとTLT。金利が上がれば下がる。今まさに下がっている
- SOXL:半導体に賭けている部分。上がるときも下がるときも大きい
- iDeCo:別枠で積み上がっている。アプリでは別表示
- 預金:動かない
こうして並べると、S&P500と連動する部分の方が、むしろ少ない。
300万の頃はポートフォリオという言葉すら頭になかった。今は、一応こうして並べられる。並べられるようになったのに、ニュースの見出しで慌てかけた。
5. ニュースの主語は、指数だ
最高値のニュースは、指数の話をしている。
俺の資産の話をしているわけじゃない。
当たり前のことだ。でも、見出しを見た瞬間、一瞬だけ「増えているはず」と思ってしまった。分かっていたはずなのに、一瞬、慌てかけた。
慌てないためには、持ち物を把握しておくしかない。
ニュースの主語は、指数。俺の主語は、俺の持ち物だ。
明日もたぶん、アプリを開く。でも、今度は見出しの方を信じない。
まとめ
- S&P500が最高値の日に、楽天証券の口座は夏のピークより約290万少なかった
- 円高(為替はほぼ横ばい)、債券(下げてはいるが口座の5%)、SOXL(むしろ上昇)。どれも犯人じゃなかった
- 約150万は、iDeCoがメンテナンス中で表示されていないだけだった
- 残りの約120万は米国株式の下げ。だが俺の米国株は高配当ETF中心で、S&P500とは構成銘柄も目的も違う
- 並べてみると、S&P500と連動する部分の方がむしろ少ない
- ニュースの主語は指数。自分の主語は、自分の持ち物だ
最高値でも増えない。持っているものが違うからだ。それだけの話だった。
※投資にはリスクが伴います。将来の運用成果を保証するものではありません。投資は自己責任でお願いします。
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