図書館を、2〜3館掛け持ちしていた時期がある。
今は、やめた。
1. 子供につられて、借りていた
きっかけは、子供だった。
小さい頃、よく図書館に連れて行った。
子供が借りるのは、絵本と、電車の本ばかり。1館では借りられる冊数が足りないから、近所を2〜3館まわって、借りられるだけ借りていた。
子供が電車の本を眺めているうちに、俺まで電車の成り立ちみたいな本を読むようになった。
付き合っているつもりが、いつの間にか自分の方が詳しくなっている。そんなこともあった。
ただ、子供の付き添いだけで終わらなかった。
せっかく何館もまわるのだから、自分の分も借りる。子供が絵本を選んでいるあいだに、一般書の棚を見て、気になったものを抱えてレジに向かう。
そうやって、自分が読む本が、年に100冊くらいになっていた。
小説、実用書、健康の本、そして投資の本。ジャンルはばらばらだ。
買っていたら、それなりの額だ。ほとんど、借りていた。
前に「本は図書館」と書いたことがあるが、一番読んでいたのは、この頃だ。
2. 投資の名著も、買わずに借りた
読んでいたのは、絵本や小説だけじゃない。
『ウォール街のランダム・ウォーカー』。『金持ち父さん貧乏父さん』。『ユダヤ人大富豪の教え』。
投資の名著と呼ばれる本も、けっこうな数を読んだ。
これも、ほとんど買っていない。図書館で借りて読んだ。
正直に言うと、全部は理解していない。統計の細かい話や、理論の裏付けは飛ばして、大事なところだけ拾い読みしていた。
でも、名著が言っていることは、突き詰めるとそう多くない。
長期・分散・積立。複利は時間が味方。支出をコントロールできる人間が、結局は強い。
芯の部分は、借りて返してを繰り返すうちに、体に染みていった。
3. だから、動画がすっと入ってくる
今、リベ大の両学長や、ナスビのマネー講座を見る。
内容が、すっと入ってくる。
最初は、説明がうまいからだと思っていた。図解もある、テンポもいい。だから分かりやすいんだろう、と。
たぶん、それだけじゃない。
前に「投資の本を何冊読んでも動けなかった」と書いた。実際、動けたのは動画を見てからだ。
ただ、今になって思う。
動画があんなにすっと入ってきたのは、飛ばし読みでも本を読んでいたからじゃないか。
昔、飛ばした細部を、動画があとから埋めてくれている。土台が先にあった。だから、乗っかる。
ゼロから聞いていたら、ここまですっとは入ってこなかったと思う。
本は、遠回りだ。動画は、近道だ。
遠回りしたあとに近道を通ると、景色がよく分かる。それだけの話かもしれない。
4. やめた理由は、一つじゃない
その習慣を、もうやめている。
引っ越して、図書館が遠くなった。これが、一番大きい。
あとは、細かい理由が重なった。
YouTubeの中身が充実してきた。老眼が進んで、活字を追うのが前より疲れる。ブログを書くようになって、読むより書く時間が増えた。
一つずつは、大したことない。でも、重なると、習慣ごと消える。
5. あの頃にしかできなかった借り方
子供はもう、絵本を借りない。
俺も、年に100冊は読めない。
正直、少し寂しい。トートバッグが本で膨らんで、持ち手が肩に食い込んでいたあの重さは、もう味わえない。
ただ、あの借り方は、あの頃にしかできなかった借り方だ。
子供が絵本を読む時期も、自分が活字を追える視力も、期限がある。
その期限の中で、借りられるだけ借りた。
それでよかったと思っている。
まとめ
- 子供につられて、図書館を2〜3館掛け持ち。絵本も投資本も、ほぼ借りて読んだ
- 投資の名著は飛ばし読み。それでも芯の考え方は体に染みた
- 動画で動けたのは事実だが、すっと入ってきたのは借りた本で土台ができていたから
- 引っ越し・YouTube・老眼・ブログ。理由が重なって、習慣ごと消えた
- 少し寂しい。でも、あの借り方は、あの頃にしかできなかった
期限のあるうちに、借りられるだけ借りた。それでよかったと思っている。
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