積立額より、運用による増加額が大きくなると、感覚が変わる。

自分で頑張って入れている金額より、勝手に増えている金額の方が大きくなる。

その境目はどこなのか、計算してみた。

1. 毎月3万円の積立、年間でいくらか

毎月3万円を積み立てると、年間の積立額は36万円になる。

これが、自分でコントロールできる「頑張りの金額」だ。

2. 年利5%の場合、元本720万円が分岐点

年利5%で運用しているとする。

元本に対して、年5%の運用増加があったとき、その増加額が年間積立額(36万円)を超える元本を計算すると、約720万円になる。

つまり、元本が720万円を超えたあたりから、運用による増加額が、自分で積み立てている金額を上回るようになる。

3. 年利別の目安

年利によって、この分岐点は変わる。

年利分岐点となる元本
3%約1200万円
5%約720万円
7%約514万円
10%約360万円

年利が高いほど、より少ない元本で、運用による増加額が積立額を超えるようになる。

4. これが「勝手に増える感覚」の正体

毎月の積立は、自分で決めて、自分で続けている金額だ。

でも、運用による増加額は、元本が一定の大きさを超えると、積立額よりも大きくなる。

そうなると、頑張って積み立てている感覚のまま、実際には別の力の方が大きく働くようになる。

これが、よく言われる「いつの間にか増えている」という感覚の、数字としての正体だと思う。

5. 積立額を増やすより、まず元本を作る方が効く場合もある

これを見ると、一つの考え方が出てくる。

積立額を頑張って増やすより、まず元本そのものを大きくする方が、トータルでの増え方に効いてくる場合がある。

例えば、毎月の積立を3万円から5万円に増やすのは、年間で24万円の差にしかならない。

一方、元本が720万円から1000万円に増えれば、年利5%の場合、運用による増加額だけで年14万円ほど差が出る。

どちらが現実的かは、その人の状況によるが、数字としては、こういう構造になっている。

まとめ

  • 毎月3万円の積立は、年間36万円の「頑張りの金額」
  • 年利5%の場合、元本720万円を超えると、運用増加額が積立額を上回る
  • 年利3%なら1200万円、年利7%なら約514万円、年利10%なら360万円が、それぞれの分岐点
  • 元本が分岐点を超えると、頑張っている感覚のまま、別の力の方が大きく働くようになる
  • これが「いつの間にか増えている」感覚の、数字としての正体

積立を頑張るだけでなく、元本そのものを育てることも、同じくらい大事だと思う。

※本記事の数値は仮定の利率に基づく計算例であり、将来の運用成果を保証するものではありません。投資にはリスクが伴います。投資は自己責任でお願いします。

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