新人の頃から、武勇伝満載の先輩がいた。
客をナンパする。職員をナンパする。肩を揉む。足を触る。仕事中に寝る。ずっとネットをやっている。
注意は何度も受けている。でも、処分はない。
なぜなのか、考えてみた。
1. 制度上は、重く処分される建前になっている
調べてみると、思っていたのと違った。
組織でのセクハラについて、身体接触があるケースは、減給から免職までの幅で処分されるとされている。過去の処分例を見ても、停職以上になることが一般的という記述もあった。
つまり、制度上は、軽く済む話ではない。
何かしらの特別な事情があって処分されないわけではなく、もっと別の理由がありそうだと思った。
2. それでも、注意止まりで終わっている
ただ、現実には、注意だけで終わっている。
制度と現実の間に、ズレがある。
なぜ、こういうことが起きるのか。
3. 正式な手続きに乗せること自体が、ハードルになる
調べていくと、こういう構造が見えてきた。
懲戒処分を正式に行うには、被害者が訴え、組織がそれを正式な案件として受け止め、手続きを進める必要がある。
その途中で、処分が後から争われて、取り消される事例もあるという。
組織としては、正式な手続きに乗せること自体に、慎重になる理由がある。手続きを進めて、結果的に処分が無効になれば、組織としての立場も悪くなる。
だから、注意という、一番軽くて、揉めにくい対応で済ませようとするんだと思う。
4. 被害者側も、声を上げにくい
もう一つ、構造的な問題がある。
被害者側が、正式に訴えることのハードルも高い。
職場の中で声を上げれば、その後の関係や評価に影響するかもしれない、という不安がある。
注意で済ませている背景には、被害者側の声を上げにくさも、関係していると思う。
5. これも、属人化と同じ構造かもしれない
以前、属人化している先輩について書いた。
怒りやすくて、説明が下手で、自分にしかできない仕事を増やしてしまう人だ。日本は簡単にクビにできないから、放置されると書いた。
今回のセクハラの先輩も、似た構造の中にいる。
簡単に処分できない。正式な手続きに乗せるハードルが高い。だから、注意という、一番動かしやすい対応で済まされる。
問題のある人材が、いろんな理由で、なかなか組織から抜けない。日本の組織には、こういう構造があちこちにあるんだと思う。
6. 業種や立場の問題ではなく、組織の構造の問題かもしれない
最初は、何か特殊な事情があって処分されないんだろうと思っていた。
調べてみると、制度上はセクハラも重く処分される建前になっている。
だとすれば、これは特定の業種や立場の問題というより、正式な処分に踏み切ることへの組織的なハードルの高さの問題なんだと思う。
似たようなことは、どこの組織でも起きているケースが、たぶんたくさんある。
7. その先輩、実は窓際FIRE実施中なんじゃないか
ここで、もう一つ気になっていることを書く。
その先輩を見ていると、出世も評価も処分も、まったく気にしていないように見える。自分のペースで、やりたいようにやっている。
これは、自分が目指している窓際FIREの姿に、よく似ている。
資産があるから、評価や出世から降りられる。怖くなくなる。声を上げられる。窓際FIREは、そういう前提に立つ考え方だ。
その先輩の振る舞いは、まさにこの状態に見える。
8. でも、本人は金がないと言っている
ここで、矛盾が出てくる。
本人に直接聞いたことがあるが、金がないと言っていた。
資産があるから降りられる、というのが前提のはずなのに、金がないのに同じような振る舞いができている。
これが、よくわからない。
思い違いなのか、別の理由があるのか、自分にはわからない。ただ、見た目の振る舞いだけで言えば、窓際FIREをしている人と、ほとんど区別がつかない。
資産がなくても、こう振る舞えるのか。それとも、自分の見方が、何か違っているのか。
謎のまま、観察を続けている。
まとめ
- 新人の頃から武勇伝満載の先輩がいる。注意は受けているが処分はない
- 調べてみると、制度上はセクハラは重く処分される建前になっていた
- それでも注意止まりで終わっている
- 正式な手続きに乗せること自体が、組織にとってハードルになっている
- 被害者側も声を上げにくい構造がある
- これは属人化と同じ、簡単に処分できない組織の構造の一部かもしれない
- 特定の業種や立場の問題ではなく、組織だからこうなるのかもしれない
- その先輩の振る舞いは、窓際FIRE実施中にも見える
- でも本人は金がないと言っている。理由はわからない
制度はちゃんとある。でも、それが使われない理由が、たぶん別のところにある。そしてその先輩が、本当に何をしているのかも、たぶんずっとわからない。
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