損を確定させたくなければ、売らない。

それだけだ。

難しい話じゃない。選択肢がないだけだ。


1. 最初は忘れていた

積立投資を始めた頃、月1万円だった。

設定して、しばらく経った。

大して動かなかった。増えているのか減っているのかよくわからなかった。

そのうち忘れた。

忘れていたある日、口座を見たら少し増えていた。

「ああ、こういうものか」と思った。それだけだ。

忘れていたことが、結果的に正解だった。


2. コロナ暴落のとき

2020年、コロナショックで相場が暴落した。

口座を見たら、評価額が大きく下がっていた。

見なくなった。

正確に言うと、怖くて見られなくなった。見ても何もできないし、見るたびに気分が悪くなるだけだ。

しばらく忘れていた。

その間も積立は続けていた。設定してあったから自動で続いていた。

気づいたら相場が回復していた。


3. 売らなかった理由

暴落のとき、売ろうと思ったか。

正直、難しくもなかった。

いつかまた戻ると思っていた。S&P500は過去の暴落を全部乗り越えてきた。今回も同じだろうと思っていた。

それに——売ったら損が確定する。

含み損は、売らない限り損じゃない。売った瞬間に損になる。

損を確定させたくなければ、売らないしか選択肢がない。

難しい判断じゃない。選択肢がないだけだ。

放置しか道はない。

ただ——売らなかっただけじゃない。

コロナ暴落のとき、800万円を追加で入れた。「チャンスだ」と思ったからだ。暴落で売るどころか、むしろ買い増した。

それができたのも、貯金という土台があったからだ。土台がなければ、追加投資どころか売っていたかもしれない。


4. 何もしないが一番難しい

「何もしない」は実は難しい。

暴落が来ると、何かしたくなる。

「損切りすべきか」「別の銘柄に移すべきか」「現金化すべきか」——いろんな考えが頭をよぎる。

でも何かするたびに、たいてい悪い結果になる。

暴落のときに売った人は底値で売ることになる。上がってから買い直した人は高値掴みをする。

何もしなかった人が、一番良い結果になる。

わかっていても、何もしないのは難しい。

でも俺の場合、選択肢がなかっただけだ。売ったら損が確定する。それが嫌だっただけだ。


5. 10年放置した結果

10年放置した結果を正直に書く。

純入金額1400万円が、5500万円になっている。

特別なことは何もしていない。

忘れていた時期がある。見なくなった時期がある。でも売らなかった。積立を止めなかった。

それだけだ。


6. 放置を続けられた理由

なぜ放置を続けられたのか。

理由は3つだと思っている。

①売っても行き場がなかった 現金にしても、預金の金利はほぼゼロだ。他に良い投資先もわからない。だったらそのまま持っていた方がいい。

②生活に困らなかった 貯金という土台があったから、投資を売って生活費を作る必要がなかった。土台があると、暴落でも売らずに済む。

③いつか戻ると信じていた 根拠のある確信じゃない。ただの信念だ。でもその信念は裏切られなかった。


まとめ

  • 最初は忘れていた。大して動かなかったから
  • コロナ暴落で見なくなった。気づいたら回復していた
  • 売らなかった理由:損を確定させたくなかっただけ
  • 選択肢がなかっただけ。放置しか道はない
  • 何もしないが一番難しい。でも一番正解だった
  • 売らなかっただけじゃない。コロナ暴落で800万円追加で入れた
  • それができたのも貯金という土台があったから

損を確定させたくなければ売らない。それだけだ。難しく考えることは何もない。たぶん。


※投資にはリスクが伴います。将来の運用成果を保証するものではありません。投資は自己責任でお願いします。


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