怒らない。
意識してそうしているわけじゃない。気が小さいから怒れないだけだ。
それだけの話だ。
でもある日、脳科学で調べてみた。そうしたら、全部当たっていた。いいことも、悪いことも。
1. 脳科学者が言っていた「怒らない人の脳」
脳科学者の茂木健一郎さんがこんなことを言っている。
怒りという感情は、脳の前頭前野という部位で処理される。怒りを抑えられる人は、前頭前野が発達していると言える——と。
前頭前野。
なんか、すごそうな響きだ。
気が小さくて怒れないだけなのに、脳が発達しているということになっている。まんざらでもない。勘違いかもしれないが。
2. 実際に起きたこと①:信頼された
怒らないでいると、人が寄ってくる。
「あの人は怒らない」という評判は、静かに広がる。気づいたら話しかけやすい人になっていた。相談されるようになった。職場で頼られるようになった。
感情的にならない人間は、判断がブレない。冷静に見える。それが信頼につながる。
脳科学的に言えば、前頭前野が働いているということらしい。俺的に言えば、怒ったら疲れるし面倒くさいから怒らないだけだ。
3. 実際に起きたこと②:出世した
みんなが逃げた怒り部長に、あえて近づいたことがある。
怒鳴られても、怒り返さなかった。気が小さいから。ただ素直に聞いていた。
そうしたら、気に入られた。同期より10年早く出世した。
怒らないことが、結果的に処世術になっていた。意図していなかったが、結果オーライだ。
4. 実際に起きたこと③:モテた
これは書くか迷ったが、書く。
怒らない男は、女性に好かれる気がする。勘違いかもしれないが。
職場で話しかけられる。相談される。「カウンセラーみたい」と言われたこともある。
怒鳴る男と、静かに話を聞く男。どちらに相談したいかは、言うまでもない。
気が小さいだけなのに、なぜかそういうことになっている。
5. でも、利用もされた
ここからが脳科学の「答え合わせ」の後半だ。
脳科学者の中野信子さんはこう言っている。
怒らない人、キレない人は搾取される——と。
これも、当たっていた。
怒らないと、面倒な仕事を押し付けられる。頼みやすいから、頼まれ続ける。断れないから、引き受け続ける。
悪い奴というのは、どこにでもいる。怒らない人間を見つけると、利用する。怒っても怒り返さないとわかると、さらに利用する。
25年同じ会社にいると、そういう場面を何度も見てきた。俺自身も、経験した。
6. 怒る人は、怒らない人が嫌いだ
これは脳科学ではなく、経験則だ。
怒る人は、怒らない人を嫌う。
なぜか。
怒らない人がいると、自分の怒りが浮いて見えるからだと思っている。「なんであいつだけ涼しい顔してるんだ」という感覚が生まれる。
嫌いな課長がいる。嘘をついて、責任を逃れて、よく怒鳴る。そういう人間に限って、怒らない人間を気に入らない。
脳科学的には、前頭前野の発達の差だと言えるかもしれない。俺的には、ただ面倒くさい話だと思っている。
7. それでも怒れない
怒らない方がいいのか、怒った方がいいのか。
中野信子さんは「怒るべきときにきちんとキレることができる人が成功する」とも言っている。
そうかもしれない。
でも俺には無理だ。気が小さいから。
25年怒れなかった。これからも怒れないと思う。
ただ結果として、信頼されて、出世して、モテた(勘違いかもしれないが)。利用もされたが、それも含めて今がある。
脳科学で答え合わせをしたら、全部当たっていた。
気が小さいのも、悪くない。たぶん。
※この記事の脳科学的内容は茂木健一郎氏・中野信子氏の著書・発言を参考にしています。
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