iDeCoを始めたのは約10年前だ。
当時は「老後のために非課税で積み立てられる制度がある」というだけで、十分に魅力的だった。最初は月1万円からスタートして、途中で増額した。S&P500で淡々と積み立ててきた。
それが今、正直言うと——存在感が霞んでいる。
新NISAのせいだ。
1. 新NISAが来た瞬間、iDeCoが小さく見えた
新NISAが始まったとき、思った。
「年360万、生涯1800万が非課税って、嘘みたいな金額やな」
岸田さん、ありがとう。あんまり悪く言えない。
iDeCoの年間上限は会社員で約27万円。新NISAの360万と並べると、桁が違う。
しかも新NISAはいつでも売って現金に戻せる。iDeCoは60歳まで引き出せない。
柔軟性でも上限でも、新NISAの方が上だ。
iDeCoを10年やってきた俺でも、さすがにそう思った。
2. それでもiDeCoを続けている理由
じゃあiDeCoをやめたかというと、やめていない。
理由はシンプルだ。掛け金が全額所得控除になるから。
掛け金が全額所得から引かれる。
所得税・住民税が減る。毎年、確定申告や年末調整で戻ってくる。
「税金が減ってるならいいか」という認識で続けている。非課税枠は使わにゃ損、という感覚だ。
運用益も非課税。受け取り時にも控除がある。トータルで見れば、やっていない理由がない。
3. 運用はS&P500一択
iDeCoの中身はS&P500のインデックスファンド一本だ。
迷っていない。考えていない。インデックスに入れて放置するだけ。
約10年前に設定して、ほぼ触っていない。
80万円が150万円になった。
手間ゼロで2倍近くになったのだから、文句のつけようがない。
4. 受け取り方は、なんにも考えていない
正直に書く。
iDeCoの受け取り方を、まだ何も考えていない。
一時金で受け取るのか、年金形式で受け取るのか。どちらが税制上有利か。退職金との兼ね合いはどうか。
全部、後回しだ。
50手前でこれを言うと怒られそうだが、これが本音だ。
ただ一つ言えるのは、考える時間はまだある。60歳まで引き出せないということは、60歳までに考えればいい。今は積み立てることだけに集中している。
受け取り方の最適解が出たら、またそのとき記事にする。
5. iDeCoと新NISA、どちらを優先するか
これから始める人に聞かれたら、こう答える。
まず新NISA、次にiDeCo。
新NISAは上限が大きく、いつでも引き出せる柔軟性がある。まずここを埋めることを優先した方がいい。
iDeCoは所得控除という独自のメリットがある。新NISAの枠を使い切った後、または節税を意識し始めたタイミングで検討するのがいいと思っている。
ただ——会社員で所得がそれなりにあるなら、iDeCoの節税効果は馬鹿にならない。年収によっては、新NISAより先にiDeCoを始める選択肢もある。
どちらが正解かは、その人の収入・年齢・ライフプランによる。「絶対これ」とは言えない。
6. 10年やってきた正直な感想
後悔はない。
始めて正解だったと思っている。
ただ新NISAが登場したことで、iDeCoの「主役感」は確実に薄れた。10年前にiDeCoを始めたとき、これほど大きな非課税制度が来るとは思っていなかった。
もし今の制度が最初からあったなら、新NISAを先に全力でやって、その後iDeCoを検討していたかもしれない。
それでも、iDeCoの所得控除は新NISAにはない強みだ。両方使えるなら、両方使えばいい。
非課税枠は使わにゃ損。それだけだ。
まとめ
- iDeCoは月1万円からスタート・途中増額・S&P500・約10年継続中
- 新NISAが来て存在感は霞んだが、所得控除のメリットは健在
- 運用益非課税+掛け金全額控除は、やらない理由がない
- 受け取り方はまだ何も考えていない(正直に書く)
- 優先順位は新NISA→iDeCo。ただし節税を意識するならiDeCoも早めに
10年後悔していない。ただ新NISAが来るなら、もっと早く教えてほしかった。
※投資にはリスクが伴います。将来の運用成果を保証するものではありません。税務については専門家にご相談ください。投資は自己責任でお願いします。
◆ おすすめ証券会社【PR】
マネックス証券 UIが使いやすく、eMAXIS Slimなど低コストファンドも豊富。銀行から乗り換えたい人にも向いている。