賃貸がいいとは聞いていた。

でも腹落ちしなかった。

「値上がりしたら資産になるからいい」「ローンは強制貯金みたいなもの」——そういう意見もわかった。

でも何かが引っかかっていた。

7500万になった今、ようやく言語化できた。

当時の俺に教えてやりたかった。


1. 30代後半、みんなが家を買い始めた

30代後半になると、周りが一斉に家を買い始めた。

マンション、一戸建て。子供が生まれて、学区を考えて、ローンを組む。

俺は諸事情でローンが組めなかった。だから賃貸のままだった。

当時は「賃貸がいい」とは頭で理解していた。でも腹落ちしていなかった。

「本当に賃貸でよかったのか」という気持ちが、どこかにあった。


2. 今、周りはお金がないと言っている

あれから10年以上が経った。

周りの同僚や友人と話すと、「お金がない」という声をよく聞く。

みんな頑張っている。共働きで、必死に働いている。

でもお金が貯まらない。

理由を聞くと、だいたいこういう構造だ。

頭金1000万を家に入れた→投資の元本がゼロからスタート→10年かけてやっと1000万作った→子供が中学受験の年齢になった→教育費でまた消えた→投資に回せない

家を買って、子供を育てて、教育費を払って。気づいたら手元に何も残っていない。

みんな悪いことをしているわけじゃない。普通に生きているだけだ。でもお金が増えない構造になっている。


3. 頭金で投資の時計が止まる

ここが核心だと思っている。

俺の場合、1000万を貯めるのに10年近くかかった。

でもそこから投資に全振りしたら、7〜8年で7500万になった。

1000→2000万:約3年

2000→3000万:約2年

3000→5000万:約2年

5000→7500万:約2年

元本が大きくなるほど、増え方が加速した。複利の力だ。

これが頭金に1000万を突っ込むと、どうなるか。

投資元本がゼロに戻る。またゼロから1000万を作り直す。10年かかる。

その10年の間に、俺は3000万を超えていた。

頭金を入れた瞬間に、投資の時計が10年巻き戻る。

これが賃貸有利の本質だと思っている。


4. 子供の教育費と見事に重なる

さらに厄介なのが、タイミングだ。

30代後半に家を買う。頭金を入れてゼロから投資を始める。10年かけてやっと1000万になる。

そのとき子供は何歳か。

中学受験、高校、大学——教育費が一番かかる時期と見事に重なる。

やっと作った投資元本がまた消える。

賃貸なら、このタイミングでも現金の余裕がある。俺の場合は、キャッシュで家が買えるくらいになっていた。家はないが、買おうと思えば買える。


5. 「値上がりしたら資産になる」への答え

持ち家派の意見でよく聞くのが「値上がりしたら資産になるからいい」だ。

わかる。確かにそうだ。

でも値上がりがわかるのは数十年後だ。それまで現金は回収できない。

その間、投資ができない。複利の加速が始まらない。

値上がり益は不確実だ。S&P500の長期リターンは比較的確実だ。

どちらにベットするかという話でもある。


6. フルローンで投資に回すという正解

理屈の上では、正解がある。

頭金を入れずにフルローンで家を買う。50年ローンで薄く返す。浮いた頭金を全部投資に回して育てる。

これが数字上は最適解かもしれない。

でも——家を買うときにその発想は持てない。

みんな若い。ローンが怖い。金利が上がったらどうなるか。離婚したらどうなるか。フルローンで50年という決断は、30代前半にはできない。

正解はわかっていても、実行できない。それが現実だ。


7. 「とにかく1000万貯めろ」の本当の意味

YouTubeの投資動画でよく言われる。

「とにかく1000万貯めろ」「1000万を超えると複利が加速する」

7500万になった今、本当の意味がわかった。

1000万以下は増え方が遅すぎる。モチベーションが続かない。1000万を超えた瞬間から、複利の加速が始まる。

だから「まず1000万」は正しい。

でもそこに落とし穴がある。

頭金だ。

やっと1000万貯めた→頭金に入れる→ゼロに戻る。また10年かけて1000万を作り直す。

しかも頭金を入れない人も同じ問題を抱える。

家を買った後に車を買う。子供が生まれて生活費が増える。教育費がかかる。気づいたら1000万の壁をなかなか超えられない。

持ち家組は「1000万の壁」を何度も超えられない構造になっている。

賃貸なら、頭金に突っ込むはずだったお金を投資に回せる。1000万の壁を一度超えれば、あとは加速するだけだ。

俺の場合、意図してそうしたわけじゃない。諸事情で賃貸になっただけだ。

でも結果的に、頭金分が投資に回った。それが7500万につながった。


8. 当時の俺に教えてやりたかったこと

賃貸がいいとは聞いていた。でも腹落ちしなかった。

今ならこう説明できる。

「頭金を入れた瞬間に投資の時計が10年巻き戻る。その10年で複利の加速が始まるかどうかが、10年後・20年後の資産に何千万もの差を生む。」

当時これを理解していたら、賃貸の選択に自信を持てた。

結果的に俺は諸事情で賃貸のままだった。成り行きだ。

でも今思えば、自分の場合はこれで良かったと思っている。

家はない。でも7500万ある。キャッシュで家が買える。いや、むしろキャッシュで買わなくても、配当収入でローンが払えるくらいになっている。その方がいいかもしれない。

ただ——これは俺の場合の話だ。

賃貸VS持ち家論争は、頭のいい人たちがずっとやっている。でもいつまでも結論が出ない。俺みたいなのが結論出せるわけがない。

ただ、自分がこうだったから良かったという考察はできる。

持ち家を買った人を否定したいわけじゃない。みんな頑張っている。それぞれの事情がある。ただ「賃貸がいい」という言葉が腹落ちしなかった当時の俺みたいな人に、こういう見方もあるよと伝えたかった。

それだけだ。


9. 賃貸にもデメリットはある。正直に書く。

賃貸がいいことばかり書いてきたが、できなかったこともたくさんある。

庭がないから、夏に家庭用プールができない。

友達を呼びにくい。広さも限られる。

声が隣に漏れる。子供が小さい頃は気を使った。

犬が飼えない。ペット不可の物件が多い。

持ち家なら自由にできることが、賃貸だとできない。これは本当のことだ。

資産形成の観点では賃貸が良かった。でも生活の豊かさという観点では、持ち家にしかできないことがある。

どちらを選ぶかは、何を大切にするかだと思っている。


まとめ

  • 30代後半、みんなが家を買い始めた。俺は諸事情で賃貸のまま
  • 今、周りは「お金がない」と言っている。みんな頑張っているのに
  • 頭金を入れると投資元本がゼロに戻る→複利の加速が始まらない
  • 子供の教育費と投資元本の回復期が見事に重なる
  • 値上がり益は数十年後にしかわからない。その間投資ができない
  • 「とにかく1000万貯めろ」の本当の意味は複利の加速が始まるから
  • 頭金を入れるとその壁をゼロに戻す。車・生活費・教育費でも消える
  • 持ち家組は1000万の壁を何度も超えられない構造になっている
  • 賃貸なら頭金分を投資に回せる。1000万を超えたら加速するだけ
  • 俺は意図してそうしたわけじゃない。結果的にそうなっただけだ

賃貸がいいとは聞いていた。でも腹落ちしなかった。7500万になって、ようやくわかった。当時の俺に教えてやりたかった。

頭のいい人たちが論争してもわからないんだから、俺みたいなのが結論出せるわけがない。ただ、自分の場合はこうだったという話だ。


※投資にはリスクが伴います。将来の運用成果を保証するものではありません。持ち家・賃貸の選択は個人の状況によります。投資は自己責任でお願いします。


◆ おすすめサービス【PR】

TOSSY(投資アプリ) としちゃんのCMが妙に頭に残って、ちょっと気になっている。使ったら正直にレビューする。 詳しく見る → [A8.netアフィリエイトリンク挿入箇所]

DMM 動画・オンラインサロン・FX・ビットコインまで幅広く使えるサービス。UIが使いやすい。俺もお世話になっている。 詳しく見る → [A8.netアフィリエイトリンク挿入箇所]