米国株市場がまた一段と熱を帯びてきました。S&P500は7,200ポイントを超え、まさに全人未到の領域。連日のように「史上最高値更新」というニュースが飛び込んできます。

こういう時、投資家として一番悩ましいのが「今、買い増しても大丈夫か?」という心理ではないでしょうか。「これだけ上がった後なら、一度大きな調整が来るのではないか」……そんな不安が頭をよぎるのは、氷河期世代として慎重に資産を築いてきた私だけではないはずです。

しかし、最近ある動画で紹介されていたデータと、私自身が長年培ってきた「ある確信」が、その迷いを一掃してくれました。

「15年」かかる可能性と、「3年」で戻るという希望

投資の世界には、一つの有名なシミュレーションがあります。それは、「もし一括投資した直後に歴史的な大暴落が来たらどうなるか」というものです。

例えば、2000年のドットコムバブルの頂点で投資してしまった場合、その後のリーマンショックなどの荒波を経て、資産が元の水準にまで回復するのには約13〜15年という長い歳月を要しました。これだけを聞くと、最高値圏での投資は恐ろしく感じます。

しかし、「自動積立」を続けている投資家にとって、景色はまったく違って見えます。

たとえ市場が元の高値に戻るのに15年かかるような深い谷にいたとしても、暴落中に安値でコツコツと買い増しを続けていれば、自分の「平均取得単価」はどんどん下がっていきます。その結果、株価が元の水準まで戻り切らなくても、積み立て投資なら3年程度で資産がプラスに転じる(プラテンする)ことが多いのです。

「いつかはアガる」という信頼

これまで何年も相場と付き合ってきましたが、結局のところ、株価は「アガる時もあれば、下がる時もある」もの。でも、「いつか必ずアガる」という信頼だけは揺らぎません。

アガれば資産が増えて嬉しい。

下がれば将来の利益を安く仕込んでいる時間。

そう信じているからこそ、市場がどう動こうと右往左往する必要はありません。氷河期世代として多くの社会の荒波を見てきましたが、投資においてはこの「達観」こそが、最終的に大きな果実をもたらしてくれるのだと確信しています。

ツールに任せて、自分は「何もしない」を楽しむ

このブログもAstroやGitHubなどを利用していますが、難しい部分はCloudcodeなどのAIツールに任せて構築しています。便利な道具を使って「仕組み」を整え、自分自身は楽をする。投資もそれと同じだと考えています。

一度優れた「自動買い付けの仕組み」を作ってしまえば、あとは人間が手動で介入しないほうが、余計なミスも起きません。投資における「手動介入」とは、すなわち感情に任せた余計な売買のことです。

「最高値更新」というニュースを聞いても、私のやることは変わりません。明日も、来月も、これまで通りシステムが勝手に買い付けてくれるのを眺めるだけ。AIにコードを任せるように、運用は証券会社のシステムに任せきっています。

結論:長く助走をとった方が、より遠くに飛べる

Mr.Childrenの『星になれたら』の中に、大好きなフレーズがあります。

「長く助走をとった方が より遠くに飛べるって聞いた」

投資における「下落期間」や「低迷期」は、まさに次に大きく飛ぶための助走期間です。その期間にコツコツと積み立てることは、より遠くへ連れて行ってくれる大きな「帆」を準備するようなもの。

今回の強気相場がこのまま続くのか、あるいはどこかで調整が入るのか。それは誰にも分かりません。でも、もし暴落が来たとしても、それは「より遠くに飛ぶための助走」が始まっただけのこと。

「奢らず、しかし臆さず」。

これからも、時間を味方につけて淡々と市場に資金を投下する「放置の美学」を貫いていこうと思います。