うちの部署、最近ずっと赤字だった。
まあそういう時期もある。仕方ない。景気の問題もあるし、案件の偏りもある。赤字が続いても、すぐにどうこうなるわけじゃない。
特に誰も騒いでいなかった。
先月だけ黒字になった
ところが先月だけ、急に黒字になった。
課長が少し嬉しそうに言った。
「なんでだろう?」
年度末だからだろ
心の中で即答した。
年度末だから補助金が入っただけだろ。
それだけのことだ。年度末になると国や自治体の補助金が下りる。うちの業種はその恩恵を受けやすい。毎年の話だ。
言わなかった
でも言わなかった。
「課長、それは年度末の補助金が入っただけですよ」と言えば、一応正解を伝えられる。でも言ってもどうせ理解できるかどうか怪しい。
それに、わざわざ課長の「嬉しそうな顔」を崩す必要もない。「なんでだろう?」と言いながら喜んでいる課長を、そのままにしておいた方が職場の雰囲気は良い。
黙って聞いていた。
大丈夫かこの会社
正直、少し不安になった。
課長が補助金の存在を知らない。年度末の仕組みを理解していない。
この人が部署の数字を管理しているのか。業績を把握しているのか。
「大丈夫かこの会社」という気持ちがよぎった。組織の上に立つ人間が、基本的な財務の仕組みを知らない。それが少し怖かった。
でも俺には関係ない
大丈夫かどうかは、俺には直接関係ない。
7500万ある。一億への通過点だ。課長がアホでも、毎月給料は振り込まれる。
それだけでいい。
俺の収入源は給料だけじゃない。積立インデックスの配当が毎月入る。資産の含み益が毎日動く。課長の理解力と俺の資産は、連動していない。
投資を始めてから、会社への依存度が下がった
投資を始めてから、会社への依存度が下がった。
以前は「課長に嫌われたらまずい」「評価が下がったら困る」という気持ちがあった。
でも今は違う。課長がアホでも、給料が少し下がっても、大局には影響しない。資産が7500万あれば、少々のことでは動じない。
これが余裕というものだ。
課長がアホでも、今日も出社する
課長が補助金を知らなかった。
でも俺は何もしない。ただ黙って聞いて、うなずいて、その場をやり過ごす。
給料は振り込まれる。積立は続く。一億への道は続く。
課長がアホでも、今日も出社する。それが今の俺のスタイルだ。
大丈夫かこの会社、とは思う。でも大丈夫じゃなくなる前に、俺はFIREしているかもしれない。
それでいい。