5000万円の資産がある。毎月積立を続けている。4%ルールも知っている。FIREという言葉も知っている。
サイドFIREの計算もしている。子供が独立したらいくらで生活できるか、退職金が入ったら一億に届くか、シミュレーションを何度もしている。
でも妻は投資に興味がない。
「よくわからない」の一言で終わる
FIREの話をしても、「よくわからない」の一言で終わる。
それ以上聞いてこない。深掘りしてこない。「へえ」とも言わない。ただ「よくわからない」。
投資の話をしても同じだ。「で、儲かってるの?」とも聞かない。資産が5000万円あっても、妻にとっては実感のない数字らしい。
最初は「もっと興味を持ってほしい」と思っていた。でも今は、これはこれでいいと思っている。
倹約家なのに、増やすことには興味がない
面白いことに、妻は倹約家だ。
無駄遣いはしない。食費も光熱費も、気を抜いたら削りにかかる。外食も「高い」と渋る。子供の服も「まだ着れる」と言い張る。
守ることには熱心なのに、増やすことにはどうでもいい。
不思議なタイプだ。でも資産形成という観点では、倹約家の妻は最高の相棒だった。使わなければ、その分が投資に回る。妻が無意識に貢献してくれていた。
「まだ金かかる」と言って働かせ続けた
子供がもうすぐ大学を卒業する。
「まだ金かかるから」と言って、妻は俺を働かせ続けた。
5000万あるのに。4%ルールで計算しても生活できるのに。
妻は俺の資産額を正確には知らない。教えてはいるが、実感がないのだと思う。「5000万円」という数字が、日常生活とどう繋がるのか、ピンとこないのだろう。
そして俺も、強く押すことができなかった。
「早く辞めれば?」とは言わない
FIREを達成したら「早く辞めれば?」と言ってくれる妻を、どこかで期待していた。
でも妻はそんなことを言わない。興味がないから。
俺が勝手にFIREを目指して、俺が勝手に計算して、俺が勝手に悩んでいる。妻は今日も倹約して、特に何も変わらない。
FIREは、一人で戦うゲームだった。
子供の大学卒業が、俺のFIRE元年になるかもしれない
子供が独立したら、固定費が大きく減る。退職金と合わせれば一億に届きそうだ。
でも一億で辞めるか迷っている。
二億なら間違いなく辞める。一億は微妙なラインだ。インフレのことを考えると、もう少し持っておきたい気もする。
妻に相談しても「よくわからない」と言われるだけだろう。
FIREは孤独な戦いだ
投資仲間もいない。妻も興味がない。職場では資産額を言えない。
5000万円を超えた男が、一人で次の目標を考えている。孤独といえば孤独だ。
でもまあ、それでいい。
妻が倹約してくれるおかげで資産が増えたとも言える。俺の知らないところで、妻は資産形成に貢献してくれていた。
ありがとう、たぶん。