うちの部長は記録するタイプだった 職場に、みんなが避けるノート部長がいた。
怒鳴るわけじゃない。でも部下が失敗すると、それをマイノートに記録するタイプだった。
何を書いているかわからない。それが怖い。だからみんな距離を置いていた。
席が近かっただけ。でも真面目に対応した 俺がノート部長と関わるようになったのは、たまたま席が近かったからだ。
話しかけられる回数が自然と増えた。逃げることもできたが、元々真面目な性格なのでちゃんと対応した。
特別なことは何もしていない。ただ、きちんと向き合っただけだ。
お気に入りになった 気づいたら、ノート部長に気に入られていた。
みんなが避けるから、真面目に対応するだけで目立つ。それだけのことだ。
特別なスキルも、器用さも必要なかった。逃げなかっただけで、差がついた。
10年早く主任に昇進した 結果として、同期より10年早く主任に昇進した。
俺は専門学校卒の技術職だ。どうせ課長止まりのコースだ。それは最初からわかっていた。
でもどうせ課長止まりなら、早く上がった方が得だ。昇給率が変わる。ボーナスが変わる。積み重なると大きい。
同期と比べると年収が100万くらい違う
主任になったことで昇給率が変わった。
10年分積み重なると、同期との年収差は約100万円になった。
ノート部長のおかげだ。本人には言えないが。
ノート部長を避けるのは損だった みんなが逃げる上司ほど、真面目に対応するだけで評価される。
もちろん、ハラスメントは別の話だ。それは戦うか逃げるかしかない。
でも「ちょっと怖い」「ちょっと面倒くさい」程度なら、向き合った方が得なことがある。
俺はたまたま席が近かっただけ。でもその偶然を、真面目に対応することで活かせた。
ノート部長、ありがとう。本人には言えないけど。