40代に差し掛かった頃、ふと気づいた。
老後のお金、全然考えてない。
貯金はそれなりにあった。でも「このまま定年まで働いて、年金だけで生きていけるのか?」と思ったら、急に不安になった。それが投資を始めたきっかけだ。真面目な動機だ。我ながら立派だと思う。
月5万円の配当金という目標
調べていくうちに「配当金」という概念を知った。
持っているだけでお金が入ってくる。毎月5万円あれば、生活にゆとりが出る。
両学長の動画で米国高配当インデックス投資を知って、これだと思った。積立の自動設定をして、あとは放置するだけ。俺みたいに投資の知識がない人間でも続けられる仕組みだった。
でもこの頃は、まだそこまで本気じゃなかった。
老後への不安という動機は、いかんせん「遠い話」すぎる。30年後の自分のために、今を削る感覚がどうしてもある。人間、来月の話の方が切実に動ける。
ムフフが、俺を覚醒させた
転機は思わぬところからやってきた。
その頃、少し痩せた。するとなんとなくモテ期が来た。女性に声をかけられることが増えた。自信がついてきた。
そしてふと思った。
「ムフフなお店、行きたいな」
毎月5万円の配当があれば、毎月行ける。負い目もない。気兼ねなく。男ならそういう生活、したいじゃないか。
この瞬間、俺の投資への本気度が変わった。
老後という漠然とした不安より、来月行けるかどうかの方がよっぽどリアルだった。目の前の欲望の方が、人を動かす力がある。老後のためとか言いながら、本当に動いたのは不純な動機だった。
800万円を追加投資したのは、この頃だ。
結局、一度も行っていない
病気もらうと嫌だな、と思って。
結局一度も行っていない(笑)
行くつもりで猛勉強して、猛投資して、振り返ってみたら一度も行かなかった。なんだそれ、という話だ。
でもあの時の「行きたい」という気持ちが、俺を本気にさせた。おかげで今、5000万円を超える資産がある。そして毎月そこそこの配当が入ってくる。
行かなかっただけで、経済力はついた。
動機は不純でいい
老後のためだけじゃ、人間は本気になれない。
遠すぎる目標より、来月のムフフの方が人を動かす。恥ずかしい動機でいい。不純な動機でいい。本気になれるなら、それが最強の投資の始め方だ。
「老後が不安だから投資を始めました」という人より、「行きたいお店があるから本気になりました」という人の方が、実際の行動量は多いんじゃないかと思う。
人間は感情で動く。理性で動けるのは、せいぜい最初の一歩だけだ。
行かなかったことに後悔はない
結果として老後も安泰になったし、ムフフにも行ける経済力もついた。
行かないけど(笑)
あの頃の俺が聞いたら「何のために頑張ったんだ」と言うかもしれない。でも今の俺には、行かなくても困らない余裕がある。それでいい。
動機が何であれ、続けた結果が全てだ。
恥ずかしい欲望が、資産を作ってくれた。感謝しかない。